英語の句動詞100選:日本人学習者のための完全リスト
「TOEICで高得点を取っているのに、ネイティブの会話がほとんど聞き取れない」——そう感じたことはありませんか?その原因の多くは 句動詞(phrasal verbs) にあります。ネイティブが日常会話で使う動詞の 約70% は句動詞だと言われており、これを知らないと会話の理解度が大きく落ちてしまいます。
この記事では、日常英会話・ビジネス・映画・ドラマで最も頻繁に登場する句動詞100個を、前置詞別に整理しました。すべての項目に 日本語訳・英語例文・日本語訳例 がついており、暗記カードとしてもそのまま使えます。
句動詞とは何か?
句動詞とは、「動詞 + 前置詞(または副詞)」 の組み合わせで、一つのまとまった意味を持つ表現のことです。例えば「look」は「見る」ですが、「look up」になると「(辞書などで)調べる」、「look after」になると「世話をする」、「look into」になると「調査する」と、意味が大きく変わります。
" 「文法書の最後にちょっと出てくる存在ではなく、英会話の中心。それが句動詞です。」
なぜ日本人は句動詞が苦手なのか
- 日本語に同じ構造がない:日本語の動詞は前置詞と結びついて意味が変わるという仕組みを持たないため、感覚的に理解しにくいのです。
- 直訳が通じない:「pick up」を「拾い・上に」と直訳しても意味は通じません。前置詞の方向性をイメージで掴む必要があります。
- 学校で十分に教わらない:日本の英語教育では文法と単語に重点が置かれ、句動詞の体系的な学習機会が少ないのが現状です。
- 文脈なしの暗記が難しい:句動詞は同じ単語でも複数の意味を持つことが多く、文脈なしで覚えると混乱しやすくなります。
効率的な覚え方:3つのコツ
- 前置詞のイメージで覚える:「up」は「完了・上昇」、「out」は「外へ・出現」、「off」は「分離・離脱」など、前置詞自体に意味のイメージを持たせると応用が利きます。
- 例文ごと丸暗記:「give up = あきらめる」だけでなく「Don't give up on your dreams.」のように、必ず文の中で覚えます。
- 間隔反復法(SRS)で復習:間隔反復法 を使えば、忘れる直前のタイミングで自動的に復習でき、長期記憶に定着しやすくなります。
「up」を使った句動詞(15個)
get up
— 起きる"I get up at 6 a.m. every day."
「私は毎日午前6時に起きます。」
wake up
— 目を覚ます"Please wake up your sister."
「妹を起こしてください。」
pick up
— 拾う/迎えに行く"I'll pick you up at the station."
「駅まで迎えに行きます。」
give up
— あきらめる"Don't give up on your dreams."
「夢をあきらめないで。」
look up
— (辞書などで)調べる"I looked up the word in the dictionary."
「辞書でその単語を調べました。」
set up
— 設定する/設立する"He set up his own company."
「彼は自分の会社を設立しました。」
show up
— 現れる/姿を見せる"She didn't show up at the meeting."
「彼女は会議に現れなかった。」
wrap up
— 締めくくる/まとめる"Let's wrap up this discussion."
「この議論を締めくくりましょう。」
bring up
— 育てる/話題に出す"She brought up three children alone."
「彼女は一人で3人の子供を育てました。」
come up
— 近づく/(話題が)出る"An important issue came up."
「重要な問題が浮上しました。」
end up
— 結局〜になる"We ended up missing the train."
「結局電車に乗り遅れました。」
catch up
— 追いつく"Hurry up, or you won't catch up."
「急がないと追いつけないよ。」
grow up
— 成長する/大人になる"I grew up in Tokyo."
「私は東京で育ちました。」
hang up
— 電話を切る/吊るす"Don't hang up on me!"
「電話を切らないで!」
make up
— 作り上げる/仲直りする"They finally made up after the fight."
「彼らはケンカの後やっと仲直りしました。」
「out」を使った句動詞(15個)
find out
— 知る/突き止める"I found out the truth yesterday."
「昨日真実を知りました。」
work out
— 運動する/うまくいく"I work out three times a week."
「週に3回運動しています。」
figure out
— 理解する/解明する"I can't figure out this problem."
「この問題が解けません。」
carry out
— 実行する"They carried out the plan successfully."
「彼らは計画を成功裏に実行した。」
point out
— 指摘する"She pointed out my mistake."
「彼女は私の間違いを指摘しました。」
hand out
— 配る"The teacher handed out the worksheets."
「先生はプリントを配りました。」
check out
— 確認する/チェックアウトする"Check out this new café."
「この新しいカフェをチェックしてみて。」
turn out
— 結果として〜になる"The movie turned out to be great."
「映画は素晴らしいものになりました。」
fill out
— (書類に)記入する"Please fill out this form."
「この用紙に記入してください。」
run out
— 切らす/使い果たす"We ran out of milk."
「牛乳を切らしました。」
hang out
— ぶらぶら過ごす/遊ぶ"I love hanging out with friends."
「友達と過ごすのが大好きです。」
look out
— 注意する/気をつける"Look out! There's a car coming."
「気をつけて!車が来てるよ。」
sort out
— 整理する/解決する"We need to sort out this issue."
「この問題を解決する必要があります。」
eat out
— 外食する"Let's eat out tonight."
「今夜は外食しましょう。」
stand out
— 目立つ"Her red dress really stands out."
「彼女の赤いドレスは本当に目立ちます。」
「on」を使った句動詞(10個)
go on
— 続ける/起こる"What's going on here?"
「ここで何が起こっているの?」
carry on
— 続ける"Please carry on with your work."
「仕事を続けてください。」
put on
— 着る/身につける"Put on your coat, it's cold."
「寒いからコートを着てね。」
get on
— (乗り物に)乗る"I got on the bus at 8 a.m."
「午前8時にバスに乗りました。」
hold on
— 待つ/しっかり持つ"Hold on a second, please."
「ちょっと待ってください。」
count on
— 頼りにする"You can count on me."
「私を頼っていいですよ。」
take on
— 引き受ける"She took on a new project."
「彼女は新しいプロジェクトを引き受けました。」
move on
— 先へ進む/忘れる"It's time to move on."
「前に進む時です。」
catch on
— 流行る/理解する"The trend caught on quickly."
「そのトレンドはすぐに流行りました。」
log on
— ログインする"Log on with your username."
「ユーザー名でログインしてください。」
「off」を使った句動詞(10個)
take off
— 離陸する/脱ぐ"The plane took off on time."
「飛行機は時間通りに離陸しました。」
get off
— (乗り物から)降りる"Get off at the next stop."
「次の駅で降りてください。」
put off
— 延期する"Don't put off your homework."
「宿題を後回しにしないで。」
turn off
— (電源を)切る/消す"Please turn off the lights."
「電気を消してください。」
show off
— 見せびらかす"He likes to show off his car."
「彼は車を見せびらかすのが好きです。」
drop off
— (人を)降ろす/送る"I'll drop you off at home."
「家まで送りますよ。」
cut off
— 切る/遮断する"The phone call was cut off."
「電話が切れてしまいました。」
pay off
— 報われる/完済する"Hard work paid off in the end."
「努力は最後には報われました。」
break off
— 中断する/別れる"They broke off the engagement."
「彼らは婚約を破棄しました。」
call off
— 中止する"The game was called off due to rain."
「試合は雨のため中止になりました。」
「in」を使った句動詞(8個)
give in
— 屈する/降参する"Don't give in to pressure."
「プレッシャーに屈しないで。」
break in
— 押し入る/慣らす"Someone broke into our house."
「誰かが家に侵入しました。」
check in
— チェックインする"We checked in at 3 p.m."
「午後3時にチェックインしました。」
drop in
— 立ち寄る"Drop in any time you like."
「いつでも立ち寄ってください。」
fill in
— (空所に)記入する"Fill in the blanks."
「空欄を埋めてください。」
take in
— 取り入れる/理解する"It's hard to take in this news."
「このニュースは受け止めるのが難しい。」
turn in
— 提出する/寝る"Turn in your report by Friday."
「金曜までにレポートを提出してください。」
log in
— ログインする"I can't log in to my account."
「アカウントにログインできません。」
「down」を使った句動詞(8個)
break down
— 故障する/泣き崩れる"My car broke down on the highway."
「高速道路で車が故障しました。」
calm down
— 落ち着く"Please calm down and explain."
「落ち着いて説明してください。」
let down
— がっかりさせる"I don't want to let you down."
「あなたをがっかりさせたくありません。」
write down
— 書き留める"Write down your phone number."
「電話番号を書いてください。」
turn down
— 断る/音量を下げる"She turned down the job offer."
「彼女は仕事のオファーを断りました。」
cut down
— 減らす/削減する"I'm cutting down on sugar."
「砂糖を減らしています。」
settle down
— 落ち着く/定住する"They settled down in Kyoto."
「彼らは京都に定住しました。」
slow down
— 速度を落とす"Please slow down, you're driving too fast."
「スピードを落として、速すぎるよ。」
「back」を使った句動詞(7個)
get back
— 戻る/取り戻す"I'll get back to you soon."
「すぐにお返事します。」
come back
— 戻ってくる"Come back home before dark."
「暗くなる前に帰ってきてね。」
give back
— 返す"Please give back my book."
「私の本を返してください。」
call back
— 折り返し電話する"I'll call you back later."
「後でかけ直します。」
pay back
— 返済する/仕返しする"I'll pay you back next month."
「来月返します。」
look back
— 振り返る"When I look back, I have no regrets."
「振り返ってみても、後悔はありません。」
hold back
— 抑える/遠慮する"Don't hold back your feelings."
「気持ちを抑えないで。」
「over」を使った句動詞(7個)
take over
— 引き継ぐ/乗っ取る"She took over the family business."
「彼女は家業を引き継ぎました。」
get over
— 乗り越える/克服する"It took me time to get over the loss."
「その喪失を乗り越えるのに時間がかかりました。」
think over
— よく考える"Please think over my offer."
「私の申し出をよく考えてください。」
go over
— 復習する/調べる"Let's go over the details again."
「もう一度詳細を確認しましょう。」
run over
— (車で)ひく/あふれる"Be careful not to run over the cat."
「猫をひかないように気をつけて。」
hand over
— 手渡す/引き渡す"He handed over the keys."
「彼は鍵を渡しました。」
look over
— ざっと見る"Look over this document, please."
「この書類にざっと目を通してください。」
「away」を使った句動詞(5個)
get away
— 逃げる/離れる"I need to get away for a few days."
「数日間どこかに行きたい。」
go away
— 立ち去る"Please go away, I need to think."
「あっちへ行って、考えたいの。」
put away
— 片付ける/しまう"Put away your toys, please."
「おもちゃを片付けてください。」
throw away
— 捨てる"Don't throw away this magazine."
「この雑誌は捨てないで。」
give away
— 譲る/無料で配る"She gave away all her old clothes."
「彼女は古い服をすべて譲りました。」
「for」を使った句動詞(5個)
look for
— 探す"I'm looking for my keys."
「鍵を探しています。」
wait for
— 待つ"I'll wait for you here."
「ここで待っています。」
apply for
— 申し込む/応募する"She applied for the scholarship."
「彼女は奨学金に応募しました。」
ask for
— 求める/頼む"Don't be afraid to ask for help."
「助けを求めることを恐れないで。」
care for
— 世話する/好む"She cares for her elderly parents."
「彼女は年老いた両親の世話をしています。」
「into」を使った句動詞(5個)
run into
— 偶然出会う/ぶつかる"I ran into an old friend yesterday."
「昨日、旧友に偶然出会いました。」
look into
— 調査する/調べる"We'll look into this matter."
「この件を調査します。」
get into
— 入る/夢中になる"I got into K-pop recently."
「最近K-popにハマっています。」
turn into
— 〜に変わる"The caterpillar turned into a butterfly."
「毛虫は蝶に変わりました。」
break into
— 押し入る/突然始める"She broke into tears."
「彼女は突然泣き出しました。」
「around / about」を使った句動詞(5個)
come around
— 立ち寄る/意見を変える"Come around to my place tonight."
「今夜うちに来てね。」
get around
— 移動する/回避する"It's easy to get around Tokyo by train."
「東京は電車で移動するのが簡単です。」
look around
— 見て回る"Feel free to look around the store."
「ご自由に店内をご覧ください。」
turn around
— 振り返る/好転させる"She turned around and smiled."
「彼女は振り返って微笑みました。」
bring about
— 引き起こす"The new policy brought about change."
「新しい政策が変化をもたらしました。」
30日間学習プラン:100個を確実に覚える
100個の句動詞を効率よく身につけるには、1日に学ぶ単語数 を適切に設定することが重要です。研究によれば、1日3〜5個の新しい句動詞を導入し、復習を組み合わせるのが最も定着率の高い方法です。
- 第1週:「up」「out」グループ(30個)を導入。毎朝3個、夜は前日分の復習。
- 第2週:「on」「off」「in」グループ(28個)を導入。前週分も含めて間隔反復。
- 第3週:「down」「back」「over」グループ(22個)を追加。
- 第4週:「away」「for」「into」「around」グループ(20個)を仕上げ、全100個を総復習。
よくある質問(FAQ)
句動詞は何個覚えれば日常会話に困らない?
日常会話レベルでは、頻出する 100〜200個 をマスターすれば十分です。この記事で紹介した100個は、使用頻度の最も高いものを厳選しているため、まずこのリストの完全習得を目指しましょう。
「look up」と「look up to」は同じ?
違います。「look up」は「(辞書などで)調べる」、「look up to」は「尊敬する」という意味です。同じ動詞でも前置詞の組み合わせで意味が大きく変わるため、必ずセットで覚えてください。
句動詞は分離できる?目的語は間に置く?
句動詞には「分離可能(separable)」と「分離不可能(inseparable)」の2種類があります。例えば「pick up」は「Pick up the book」「Pick the book up」のどちらも可能ですが、代名詞の場合は必ず「Pick it up」と間に置きます。一方「look for」は分離不可能で「look for the keys」のみ可能です。
TOEICやIELTSの試験対策にも句動詞は重要?
非常に重要です。TOEICのリスニングセクション、IELTSのスピーキング・ライティング両方で句動詞は頻出します。特にIELTSのスピーキングでは、フォーマルな単語より自然な句動詞を使う方が高評価につながります。
まとめ
句動詞は英語学習の中で最も実用的でありながら、最も見落とされがちな分野です。今日紹介した100個をマスターすれば、ネイティブの会話の理解度が飛躍的に上がり、自分の表現力も大きく広がります。
ポイントは「一気に全部覚えようとしない」こと。1日3〜5個ずつ、例文と一緒に、間隔反復法 で復習しながら積み上げていきましょう。penguen.io の単語コレクション を使えば、今日から100個の句動詞学習を始められます。